専業主婦にならざるを得ない人
皆様こんばんは!Assertive talk進路カウンセラーの佐々木です。
「女性の社会進出」「ワークライフバランス」「男性の育児休暇」という言葉を頻繁に耳にするようになりました。
昔に比べたら、男性も家事育児に参加しやすくなり、女性が社会に出て活躍する機会も増えました。
しかし、令和6年になった今でも専業主婦にならざるを得ない人が一定数いるのも事実です。
それはどうしてなのか、当事者の方々に聞いてみました。
少しでも皆様のご参考になれば幸いです。
妊娠を機に退職した
産前休暇・産後休暇・育児休暇を取得できる条件であっても、出産予定日6週前(双子以上を妊娠している場合は14週前)まで働くことが難しく退職する人も一定数いらっしゃいます。
オフィスワークであれば、比較的続けやすいのですが、例えば立ち仕事で座る場所が無い職場に勤めている方や、飲食店・給食センターなど料理の匂いがする職場で悪阻が悪化して続けることが難しかったという方もいます。
職場よっては「子育てが落ち着いたらまたウチでお仕事頑張ってね!」と言ってくれる人もいますが、それはかなり珍しいケースです。個人商店でもない限り、一度退職してから同じ職場に復帰するのは難しいでしょう。
また、一から就職活動をするにしても「面接の日に子供を預かってくれる人が居ない!」という状況で、なかなか身動きが取れないのが現状です。
子供が極度の人見知りで、他の人に預けられない
お母さんに抱っこされていないと泣いてしまい、他の人(祖父母や託児スタッフなど)に抱っこされても拒否してしまうお子さんもいらっしゃいます。
そういったお子さんをもつお母さんは、寝ている時以外ずっと抱っこしているので、家事すらまともにできない状態です。
そんな状態で就職活動を始めるのは現実的ではないですよね…。
両親・義両親からの支援を受けられない
サザエさんのように、両親と同居している人であれば、皆で協力して子育てが出来るので、就職活動がしやすくなると思います。
しかし、核家族世帯が多い現代では近所に住んでいない限り支援を受けることは難しいと思います。
両親・義両親と同じ都道府県内に住んでいても、自宅までのアクセスが悪い(最寄り駅から遠い・道が狭く運転が難しい・駐車場が無い・エレベーターが無い)などの理由で支援を受けることが難しくなってしまう人もいます。
そうなるとご主人が仕事をしている間はワンオペ育児になり、なかなか就職活動を進められない状況になります。
ご主人の転勤が多い
「男性の育児休暇」と謳われている今でも、乳幼児のお子さんがいる男性に対して異動辞令を出す企業・団体も存在します。
実際に私の知り合いで、お子さんが0歳児の時に転勤を命じられた人がいます。
お子さんがある程度大きくなっても、転勤の頻度が多ければ、たとえ非正規雇用(パート・派遣等)であっても、働くことが難しくなります。
民生委員等のボランティアも任期があるので、転勤が多いと任期満了まで活動できない可能性があります。
そうなると働くだけではなく、社会との繋がりを持つことそのものが難しくなります。
さいごに
いかがでしょうか?
専業主婦に対して「働かないの?」とか「お金があっていいね~」とか「暇じゃない?」と言う人もいますが、専業主婦全員がお金持ちで有閑マダムで~働くことが嫌いで~というわけではない事がよくわかりました。
確かに世の中には、働くことが嫌という理由で、若さや美貌を活かして高収入の男性に積極的にアプローチをする女性もいますが、そうではない人もいます。
今回話をしてくれた彼女たちのおかげで、育児と仕事の両立という行為は一筋縄ではいかないという現状を理解することができました。
話してくださった皆様、ありがとうございました。
読者の皆様に少しでもこの状況が伝わればいいなと思っております。
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