オフィスワーク以外はNG!な求職者
皆様こんにちは!Assertive talk進路カウンセラーの佐々木です!
以前、東京から2時間ぐらいかかる某市のハローワークの所長の方とお話しさせていただき、事務職(オフィスワーク)の競争倍率は10倍であるにもかかわらず、他の業種は1倍を大きく下回っていることを知りました。
所長の話が印象的でしたので、このブログに書きます。
所長「この地域では、事務職の求人数は2名なのに、20名以上の応募者が来るんですよ。けれども、警備業・製造業・清掃業・介護福祉サービス業は求人数が20名なのに5~6名ぐらいしか応募者が来ないので、常に人手不足なんです。」
私「事務仕事はあまり体力を使わないから人気なんですかね。」
所長「それもありますし、この地域の教師たちも生徒に対して『東京で働くこと』とオフィスワークを勧めるんですよ。中には、『ブルーカラーの仕事なんかやめたほうがいい!そのために勉強を頑張ろう!』といった事を言う教師もいるみたいで…。それで大学進学のタイミングで多くの生徒が東京に移住するんです。」
私「そうなんですか!生徒も教師も東京23区内のオフィスで働くことが幸せというイメージがあるんですかね…」
所長「そうなんですよ~!ドラマとかの影響もあって、例えば…六本木ヒルズの綺麗なオフィスでキラキラと働きたい!という思いがあるのかもしれませんね。だから地元に残ってくれる若者も減るんですよね~。けれども地元にも魅力的な仕事はいっぱいあるんですよ。ここは観光客も多いですし、おいしいお米も作れますので。」
このような会話をしました。
帰宅してから振り返れば、私が学生の頃も同じようなことがあったな~と、色々思い出しました。
「介護は腰を痛めるからやめたほうがいい」と言った教員がいました。
これは学生・親・教員が業界を詳しく理解していないだけではなく、「敷居が高い」と思われているんだなと思いました。
学生の時にお世話になった先輩が、介護業界を希望し、大手介護施設に就職しました。
周りの人は、「〇〇さんって腰を痛めてなかった?介護士になるとの事だけど、腰は大丈夫なのか?」と心配していましたが、先輩は、「大丈夫。コルセットをしながら仕事できるし、介護研修では、できるだけ足腰に負担をかけずに介護者を動かす方法を学ぶんだよ。足腰が強い男性が向いていると思われがちだが、女性スタッフも多く、キン肉マンでなくても活躍できるんだよ」と言っていました。
身体を痛めつける、足腰を悪くするというイメージを持っていた人たちも、「働きやすい。色々と工夫されている」と、業界に対するイメージが変わっていました。
この経験から、先輩のように現場で研修を受けている人、可能であればその現場で長く働いている人に聞いてから選択肢に入れるか否かを考えてもいいのかなと思います。
あとは、「サラメシ」や「朝メシまで。」という番組を見るのも業界を知る手段の一つかなと思います。
縁の下の力持ちになっている仕事(アミューズメント施設の整備・清掃・安全確認など)、ドラマなどであまり登場しない職業の人たちが紹介されています。女性もたくさん活躍されています。
私もその番組を見て、「今まで、目立っている仕事しか知らなかったな~。まだまだ知らないことがたくさんあるな~」と反省しております。
メディアで滅多に報道されない、目立たないけれども大事な役割を担っている仕事を知るというのも、新しい道への第一歩かもしれません。👣
夜勤手当・資格手当もあって、お給料も良さそうですし…!