PTA役員に立候補しない専業主婦の実態

皆様こんにちは!Assertive talk進路カウンセラーの佐々木です。

PTAを廃止する学校も昔より増えているようですが、完全に廃止されているわけではないので、「立候補どうしようかな~」「私は働いているしPTAの役員には当たりたくないな~」「〇〇さんは働いていないからお願いしようかなあ」といった考えの人もいると思います。

また、PTA役員を避けるためにパートを始めるという方も一部いらっしゃいます。

そうなると、専業主婦の人が立候補せざるを得なくなります

特段の家庭事情はなく、積極的に引き受けてくれる専業主婦もいますが、それが出来ない専業主婦もいます

実際にそういう人から相談を受けたことがあるので、このブログに記載させていただきます。

「あの人働いていないのに、立候補してくれない」「こっちは毎日仕事で忙しいのに!」と思っている方にとって、少しでも参考になれば幸いです。

立候補しない理由 1.下の子が未だ幼く育児で忙しい

上のお子さんが小学校1年生で一番下のお子さんが未就園児で、一時預かりサービスや親の支援を受けられない場合、PTA活動は難しくなると思います。

1人で黙々と遊んでくれるお子さんであれば、PTA活動に関わる資料作り等に集中できますが、「ママ~遊んで~!!(大泣き)」 「ママ~トイレがうまくできない~!!(大泣き)」 「眠い~!!(大泣き)」 「お腹すいた~!!(大泣き)」という事あるごとに大泣きするタイプのお子さんもたくさんいると思います。そうなると資料作りに集中できません。

相談者のお子さんは後者のタイプでしたので、「役員に立候補できるとしたら〇〇(下のお子さん)が幼稚園に入ってからかな~」と嘆いていました。

立候補しない理由 2.家族の介護をしている

小学生のお子さんを持つ人の中には、「うちの親は元気で、よく子供と遊んでくれます!」という人もたくさんいらっしゃいますが、中には、介護をしている人もいらっしゃいます。

相談者のお義母さんは、お子さんの卒園式あたりから認知症のような状態になり始めました。

毎日同じ話をするのは勿論、料理をして火を消し忘れたり、階段から転びそうになることが増えました。

介護サービスを受けるために介護認定を受けましたが、担当者が訪問した時には『よそ行きモード(頑張って健康な人を演じる)』になるそうで、支援が必要ない状態と判断され、通らなかったそうです。

そのため、お子さんが就学してからも、夫が仕事に行っている間は、1人で自宅での介護・見守りを行うので、PTA活動に集中することは難しくなります

お義母さんがデイサービスに行くようになってから、やっと時間が出来た」と言っていました。

立候補しない理由 3.本人がうつ病等を患っている

未就園児の育児や介護は無いけれども、本人の健康状態が悪く、PTA活動が出来ないケースもあります。

「病気でやせ細っている、骨折して松葉づえを使っているなど、目に見える不調であれば、他の保護者も理解してくれますが、うつ病など一目で理解してもらいにくい病気の場合、立候補を断りにくい」と嘆いていた人がいました。

相談者は、「調子が良いときは活動できるけれども、調子が悪くなると急に人と会うのが怖くなる。悪口を言われているように感じるから、役員に立候補するとしたら、その感情の波が治まった時にしたい」と言っていました。

さいごに

いかがでしょうか?

専業主婦と聞くと、「時間がたくさんあるから、PTA役員の仕事は余裕だろう」と思うのは自然なことだと思います。

しかし、人には言えない事情を抱えた人も一定数います。

「家庭の事情をよそ様に話すものではない!」という慣習もまだ根強いので悩ましいところです。

しかし、こういう事情を打ち明けられる。状況が落ち着いたら協力する。といったお互い歩み寄る姿勢が、一番大事なのかな?と、考える機会になりました。